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インフォグラフィック動画を簡単解説!制作のポイントや活用事例を紹介

製品やサービスの広告・宣伝に効果的なプロモーション動画。中でも、複雑な情報を分かりやすく伝えられる『インフォグラフィック』は、多くの企業が活用しています。

「インフォグラフィックって何?」
「制作するとどんなメリットがある?」
「自社制作はできる?」

などの疑問がある方へ、本記事ではインフォグラフィック動画について、動画の種類や制作ポイント、活用事例を分かりやすく解説いたします。

制作会社に依頼するべきかどうかの判断材料にもなるので、ぜひ参考にしてみてください。

インフォグラフィックとは?

インフォグラフィックとは、「Information(情報)」と「Graphics(画像)」を組み合わせた言葉。数値やデータなどの複雑な情報を、図表やイラストなどを用いて分かりやすく表現したものです。

テキストのみでは理解に時間がかかる情報を、簡単かつ正確に伝えることを目的としており、業種やジャンルを選ばず活用することができます。

そんなインフォグラフィックの視覚的な表現に加え、ナレーションや効果音を使った聴覚的アプローチができるのがインフォグラフィック動画です。

インフォグラフィック動画を制作するメリットは?

インフォグラフィック動画を制作するメリットは、おもに下記の3つがあります。

・瞬時に情報が伝わりやすい
説得力を高められる
動画の自由度が高

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

瞬時に情報が伝わりやすい

インフォグラフィック動画は、「伝える」ことに非常に長けています。数字や情報を視聴者がイメージしやすいビジュアルに変換することで、パッと頭に入りやすく直感的に訴求することができるのです。

文字だと情報が伝わりづらい高齢者、外国人、提供する情報に興味がない層にもアプローチできる可能性が生まれ、顧客の拡大が期待できます。

説得力を高められる

例えば、『業界シェア〇〇%』『年間生産量〇〇個』『〇〇の手続手順』など、数字や言葉だけではイマイチぴんとこないことも。データとして信頼性が高くても、堅苦しいイメージがあり伝わりづらい可能性があります。

インフォグラフィック動画は、難しいデータもキャッチーで分かりやすく表現できるため、情報の理解を深めることができ、ポジティブな印象を与えることも可能です。

動画の自由度が高

インフォグラフィック動画は、イラストや図表で構成されています。実写とは違って自由度が高いので、イメージカラーやキャラクターなどを用いれば企業のブランディングにも効果的です。

また、数値データを動画にすることでSNSで拡散される可能性も広がります。広告費を抑えながらも、多くの人の注目を集めやすいのがメリットです。

インフォグラフィック動画の種類と活用方法

ここでは、インフォグラフィック動画の種類と活用方法についてみていきましょう。

インフォグラフィック動画の種類

インフォグラフィックには種類があり、大きく3つのカテゴリに分けられます。

  • ピクトグラム系
  • グラフ・チャート系
  • 地図系

ピクトグラム系

ピクトグラムとは、単純な視覚記号で情報を表したものです。言葉や説明が要らず、見ただけで何を表わしているのかがすぐに分かります。

普段の生活では、非常口、トイレ、駅の案内表示などでピクトグラムが利用されており、東京オリンピックでは全競技のスポーツピクトグラムが話題となりました。

多言語に対応できるので、観光地や手続き等などで活用されます。確定申告やマイナンバーの申請など、難しいイメージのある手続き等の説明にもおすすめです。

グラフ・チャート系

数値変動や調査結果などを図にしたもので、活用頻度の高い一般的なインフォグラフィックといえます。グラフ・チャートには、円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフなどさまざまな種類があり、目的に応じた適切なグラフ・チャートを使用することで、視聴者にとって非常に分かりやすい動画となるでしょう。

グラフ・チャート系の動画は、おもにパーセンテージの表示やデータの比較、各プロセスの解説などに活用することが可能です。伝えたい数字を強調したり、何についてのグラフ・チャートなのかがパっと見で感じ取れるように工夫するとよいでしょう。

地図系

地図系インフォグラフィックは、地図上に各地のデータや情報を書き込んだものです。お店までのアクセス方法や、配送可能な地域など、対象者に分かりやすく情報を伝達することができます。

旅行案内、人口比較、地域比較、調査レポート、世界ランキングなど、地理に関する情報提供に用いられ、地図を介すことによって複雑で膨大なデータも簡潔にまとまりやすくなります。

インフォグラフィック動画の活用方法

ジャンル問わずさまざまな情報を分かりやすく伝えられるインフォグラフィック動画は、おもに以下のようなシーンで活用されています。

  • プロモーション
  • SNS広告
  • IR・株主総会
  • 採用活動

プロモーション

成長率や業界シェア率など、インフォグラフィックを活用すれば自社の強みをアピールすることができます。

文字を並べることで感じられる堅苦しいイメージもカバーされるので、要所要所で活用するとよいでしょう。

SNS広告

インフォグラフィック動画は、伝えたいことが図やイラストに見やすくまとまっているため、直観的に訴求しやすいのがメリットです。

短時間で理解を得られるので、スキップされやすいSNS広告にぴったりといえるでしょう。また、SNSの拡散力を利用すれば、より多くの人に知ってもらうことにつながります。

採用活動

企業の魅力を伝え理解を深めてもらうことは、優秀な人材の獲得へとつながります。企業理念、社風、仕事内容などを視覚化することで、興味を持ってもらいやすいでしょう。

またSNSが生活の一部となっている現代、クオリティの高い動画を作ることは企業を評価する方法のひとつといえます。

IR・株主総会

データや数値に強いインフォグラフィックは、企業の決算報告や事業計画などを伝えやすく、実際にIRや株主総会で利用されています。

参加できなかった人にもデータとして残すことができ、経営状況や企業のビジョンも理解してもらいやすいため、投資家や株主と信頼関係を築くことにも役立ちます。

インフォグラフィック動画の制作ポイント

インフォグラフィック動画は、シナリオやアニメーション作成などのノウハウが必要になるため、制作難度は高めです。視聴者に理解してもらいつつ、映像としてのクオリティを上げるため、以下のポイントに注意しましょう。

  • 情報の正確性と鮮度
  • 伝えたい情報を絞りこむ
  • 全体の統一感を意識する

情報の正確性と鮮度に注意

情報が一目で分かるよう工夫して作られているインフォグラフィックは、情報の正確性と鮮度が何より大切です。テキストにはない訴求力があるからこそ、不正確なものや偏りがある情報を使うと、動画の信頼性が損なわれてしまいます。

データはあらゆるところから余裕を持って集めておき、統計データを使う場合は出典や調査方法を明記しましょう。

伝えたい情報を絞りこむ

インフォグラフィック動画では分かりやすさを重要視します。情報量が多すぎると見づらくなり、本当に伝えたいことが届きにくくなるので注意しましょう。

届けたい情報を最も目立たせられるように、情報を盛り込みすぎないことが大切です。「情報の厳選」は動画作りの大切な工程となっています。

全体の統一感を意識する

不要なデザインや派手すぎる装飾は、視聴者の注意力を散漫にさせ情報が入りにくくなります。色使いは1つのレイアウトで5色程までが理想です。

イラストのタッチ、配色、素材選びなども統一感を出すのに必要な要素です。とくに配色はブランドイメージにもつながるので、慎重に選定しましょう。

インフォグラフィック動画の制作はノウハウが必要です。視聴者に分かりやすくクオリティの高い動画を提供するには、実績のある専門業者に依頼するのがおすすめです。

インフォグラフィック動画の制作フロー

ここからは、インフォグラフィック動画の制作フローをご紹介します。一例としてご覧ください。

  1. ターゲットを明確化する
  2. データの収集・整理
  3. 絵コンテを制作する
  4. パーツごとに制作する
  5. 1本の動画に仕上げる

①ターゲットを明確化する

一番最初に伝えたい相手(ターゲット)を明確に設定します。どういった目的で誰に向けた動画なのかが定まっていなければ、誰にも響かない動画になってしまうので注意しましょう。

ターゲットを詳しく設定するほど、効果的な手法や演出での動画提供が可能となります。

②データの収集・整理

目的とターゲットが定まったら、動画制作に必要なデータを収集します。正確で鮮度の高い情報を余裕を持って集めましょう。

データが集まったら、今度は必要な情報だけを厳選します。本当に伝えたいメッセージが埋もれてしまわないように、取捨選択するときは十分に注意してください。

③絵コンテを制作する

テキストだけの台本だと動画全体の世界観や動きがイメージしにくいので、絵コンテの作成がおすすめです。どのような流れで動画が進んでいくのか、時間軸に沿って各シーンを描いていきます。

数値やデータを表わす場合、どういったグラフやチャートを使用するかも考えながら制作するとよいでしょう。

④パーツごとに制作する

基本的な設計が決まったら、いよいよ制作に入ります。インフォグラフィック動画は、複数の情報が盛り込まれているケースが多いので、パーツごとに分けて制作すると効率的です。

動画に必要な映像素材を完成させましょう。

⑤動画を仕上げる

パーツの作成をしたら、編集して1本の動画として仕上げます。パーツごとの仕上がりは良くても、繋げて見ると頭に入りにくかったり、動画が長すぎたりするため、必要に応じて修正してください。

エフェクトやナレーション、BGMなどの音響も追加して、動画を整えましょう。

まとめ

本記事では、インフォグラフィック動画のメリットや制作のポイントについてご紹介しました。

▼インフォグラフィック動画のメリット

・瞬時に情報が伝わりやすい
説得力を高められる
動画の自由度が高

インフォグラフィック動画を活用すれば、複雑な情報も視聴者に分かりやすく伝えることができます

幅広いジャンルの業種に対応できるので、企業のプロモーションやSNS広告の動画を作りたいと思っている方は、取り入れてみるのもよいでしょう。

株式会社スタジオナナでは、目的や予算に合った手法で動画作りを提案することが可能です。動画制作についてお悩みがある方は、ぜひ下記からお気軽にご相談くださいませ。

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